この記事は、2019年8月7日に更新されました。
こんにちは、メラゾーマ鈴木です。
世の中、個の時代と言われ始め、サラリーマンでも何か自分のビジネスを持ってみたいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私も実はその口で、サラリーマンを辞めこんなメディアを作り始めちゃいました(笑)
あと相方のヒャダルコ関口くんと挑戦したクラウドファンディングも2019年2月に無事、目標の50万円を達成しました!
今思うとサラリーマン辞めなくても出来たなぁ~なんてぼんやり思ったりしてますが、今回は、
・200万前後の目標金額
・購入型クラウドファンディング
・サラリーマンしながら出来そうなプロジェクト
を集めて成功法則を分析してみました!
数あるクラウドファンディングメディアの中でも業界最大手のCAMPFIREで成功した事例をご紹介していますので、参考になれば幸いです。
前置きが長くなりましたがそれではどうぞ。
1.中学生起業家が総額10億円の調達を目指す!中学生の起業を無料でサポートしたい!
成功タイプ:実績がしっかりしている型
目標金額 :100万円
調達額 :246万円
達成率 :246%
募集ページ:https://camp-fire.jp/projects/view/51725
一覧TOP画像の特徴
ここで言う一覧TOP画像とは、クラウドファンディングのサイトにいくと各プロジェクトがサムネイルで一覧表示されています。
そこで表示される画像のことを指しまして、ここで閲覧者の目を引くことが出来ないと、プロジェクトの説明が書かれている募集ページが読まれることはありません。そのため私は、重要な指標だと考えています。
ではまず、こちらを御覧ください。
シンプルかつインパクトがありますね。
青字に白文字のテキスト画像のみで「中学生起業家」「総額10億円」というパワーワードが組み込まれている構成です。
見た人全員が「中学生なのに起業家?」という言葉のギャップによるインパクトと、総額10億円という多額の目標額による信頼感を得られますよね。
結論、TOP画像は、シンプルなデザインとインパクトあるテキストという構成がGoodでしょう。
募集ページTOP部
募集ページTOPは、実際にプロジェクトの詳細が説明されているページの、最上部。つまり最初に訪問者の目を引く箇所にあたります。
ここで興味を引けなければ、まず読まれることはないので、一覧TOPと並んで重要な指標になると思います。
ポイント1:顔出しによる安心感
ポイント2:テーマの打ち出し
ポイント3:共感性の高さ
ポイント4:実績のアピール
※ここまでの実績はすぐには無理だが、目指してはいける
ポイント1:顔出しを行うことで安心感が生まれる
正田圭さんをご存じない方も、このページに来た時に、顔を見て安心できるというのは、投資をする上では、かなり重要です。
顔が分からない人にお金を貸したりしないのと同じで、顔出しは積極的に行っていったほうが効果的です。
ポイント2:テーマが時代に合っているかどうか
このプロジェクトのテーマは、「起業家を目指す人のプログラム教育サービス」ということですが、これは非常に時代の流れに合っていると思います。
働き方改革の流れや副業推進など、いま国全体を挙げて起業を推奨する風潮があります。
それを教育分野に広げることで、国の将来を見据えた社会性のある活動であると印象づけることが出来るのはないでしょうか。
クラウドファンディングを見ている人は、時代の流れを感じ取っている人が多いと個人的には思っているので、「社会性が高く」かつ「時代の流れに合っている」テーマは最強だと思います。
ポイント3:共感性が高い表現の仕方
共感性の高さは、「参加者募集中」という表記に表れています。
この言葉の凄さに気づいた方はいるでしょうか?ちょっとした言葉の使い方で、与える印象は全く異なります。
この言葉は、お金集めをしているのではなく、仲間集めをしているという印象を与えられます。こういった、投資家(ページ閲覧者)のことをどう捉えているか?というスタンスを表現することは、成功率に大きく関わってくるでしょう。
クラウドファンディング、その中でも【購入型】の場合は、「投資してねスタンス」ではなく、「一緒に作ろうよスタンス」の方が刺さるでしょう。
なぜなら、投資家(ページ閲覧者)のニーズは、面白そうなプロジェクトに参加したいというものだからです。
単にお金を貸して欲しいのであれば、公庫や助成金から引っ張ってくればいい話だと思いませんか?
ポイント4:実績は力であり信用力である
最後に実績のアピールです。
プロジェクトの企画者である、正田圭さんのこれまでの実績が書かれています。
ここまでの実績が書かれていれば、「この人ならやれそうだな」と思ってしまうのではないでしょうか。
何事もそうですが、どんな実績でも構わないので、そのプロジェクトを実行するなと信頼できる実績は記載していきましょう。
募集ページの構成
下記のように、まさに教科書どおりの流れで構成されています。個人的にはちょっと、硬いなぁと思ってしまいますが、それは置いといて。
①挨拶(顔出しによる安心感)
②理由(日本社会に感じている課題 )
③プロジェクト概要(誰の、どんな課題を、どうやって解決するのか)
④プロジェクト詳細(講師の数と経歴の説明などの信頼感)
⑤協賛企業の紹介(運営面の安心感、権威付け)
⑥資金の使いみち
⑦リターンの紹介
しかし、このプロジェクトがすごいところは別の所にあります。
「お金」について学べない、という日本の教育の大きな課題に対し、それを解決出来ると思わせるだけの、運営者サイドの盤石感(=実績)が伝わってきます。
「この人達ならやり遂げれるな」と思わせるだけの実績を作ることは、資金調達の成功確率に大きな影響を与えられそうです。
もちろん、すでにこのプロジェクトはかなりの人達が関わっているため、もともとの調達力があるプロジェクトです。
しかし、「最初は、一匹のネズミから始まった」とウォルト・ディズニーも言っているとおり、第一歩を踏み出してみて、将来的にはこのぐらい大きな影響力を持っていきたいですね。
2.SuKiを最高のサービスに創り変えたい!!!!
成功タイプ:生き様主張型
目標金額 :300万円
調達額 :327万円
達成率 :109%
ページ :https://camp-fire.jp/projects/view/74727
一覧TOP画像
このプロジェクトの顔である、この写真を御覧ください。
「シンプル」かつ「インパクト」かつ「顔出し」のトリプルストレートです。
ポイント1:シンプル・イズ・ベスト
バナーや、youtubeのサムネイルのような「何を言いたいのか?」をごちゃごちゃ書くのではなく、「1行で、一言、余計な装飾はつけない」が鉄則です。
ポイント2:顔出しによる安心感
顔出しによる安心感の醸成が完璧だと思いませんか。
「お前は誰なのか?」が何となく伝わってくる表情です。
この人には会ったことはありませんが、どこか自分を持っていて、それを主張するメンタルの強さ、そして変わり者だけど人を引きつける不思議な魅力を持った方なのかなと。
これが当たっているかはどうでも良くて、そういう印象を与えられるというのが重要です。
もし、これからクラウドファンディングに挑戦したい方で、どんな写真を撮ればいいか分からないという方がいるのであれば、自分らしい表情はどんな表情か?ということを考えてみるのはどうでしょうか。
ポイント3:他プロジェクトより目立つ色使い
さらに色使いが素晴らしいです。
こちらをご覧ください。プロジェクトのTOP画一覧です。
サッと目を通した時に、このプロジェクトものすごく目立っていませんか?
そう、他のプロジェクトが「寒色系」や「暗めの色」を使っているのに対して、「赤(暖色系)」が差し色になって、めちゃくちゃ目立たせています。
結論、①顔出し(自分らしい表情)+②シンプル+③インパクト(言葉のチョイス+他のプロジェクトより目立つ色)ということがわかってきました。
募集ページTOP
TOP画像で「顔出し」をしているため、ここでは画像は使っていません。
しかし、のっけから
中学2年の冬
ぼくはひきこもりました。
から始まる文章に、グイッっと引き込まれます。
外面だけでなく、内面も表現されており、とても魅力的な書き出しですね。
マーケターなら知らないとメチャクチャ損をするゴールデン・サークル理論というものがあり、知っている方には当たり前のことですが、WHY(なぜ、経緯、目的)から伝えることで、その後の説得力が増すというものです。
つまり、自分が「なぜこのプロジェクトをやろうと思ったのか?」から説明することで、その後がとても説得しやすくなるということなのですが一つ注意点が必要です。
WHYの部分が、相手に共感されたり、良いこと言うなと思われないと、効果はありません。
例えば、「お金持ちになりたいんです」とかはダメですね。直感的に分かると思いますが、「正しい動機」でないと共感は得られないということになります。
結論、募集ページTOPでは、内面を表現すると、投資家(訪問ユーザー)を惹きつけられると言えそうです。
プロジェクトの企画者が「誰?」なのかについて外面+内面の両方の側面からアピールすることが重要になります。
募集ページ構成
①自己紹介
②熱意
③目標金額300万円の理由
というかつて無いほどシンプルな構成ですが、300万です。まさに、”ド熱意”で共感を集めたタイプと言えるのではないでしょうか。
「私には実績はない!だから熱意だけで勝負する!」というのもアリだと思います。
その際は、このプロジェクトの文章を参考に、自身の想いを綴ってみてはいかがでしょうか。
3.多様な働き方をする「100人」を取材して発信したい!フォトブックを作って届けたい
成功タイプ:こつこつステップアップ型
目標金額 :150万円
調達額 :226万円
達成率 :150%
募集ページ:https://camp-fire.jp/projects/view/68292
一覧TOP画像
やはりというか、もちろん顔出しから始まります。そして動画を使っていますね。
youtubeでクラウドファンディング挑戦の宣伝をしておりその時に使われた動画を載せています。
そして、動画をよく見ると、クラウドファンディング挑戦がなんと今回で5回目ということです。
これをお読みの方の中には、最初から沢山の資金を集めようと考えている方もいると思いますが、少しずつ自分なりのペースでやってみることが何より大切だと思います。
「何もない自分に、小さな1を足していく」
堀江貴文さんの著書『ゼロ』の中の一節ですが、まさにこの考え方のように、一つづつステップアップしていけばいいと思いますよ。
肩肘はらず、ゆる~く、らく~な気持ちでチャレンジしてみて欲しいです。
ちなみにこの方は、実はフリーランス界隈では有名な方なのですが、初めてクラウドファンディングした時は、50万円そこそこの金額しか集まらなかったそうです。(いやそれでも凄いっす!)
募集ページTOP
出来上がりつつあるフォトブック商品のイメージ画像から入ります。
白と黒で構成されたモノトーンの雑誌風に取材した人たちを一人ひとりまとめているものになります。
みんなで作っているものがいまどうなっているのか?毎回確認できるのは、投資した人たちを「仲間として認識している」ということだと思います。
それだけでなく、もし何か試作品の実物があるのであれば、募集ページに載せればどんなものを作っているのか分かりやすいですよね。
人は、どんなものか分からないものは買わないと言われています。
視覚的に「何を買ってほしいのか?」訴えることが出来れば、成功率はグッと高まるでしょう。
募集ページ構成
①自分の経歴
②テーマ(働き方に感じている閉塞感)
③出来上がりつつあるフォトブック(商品)の進捗報告
④取材先のフォトジェニックな写真たち
⑤資金の使いみち
⑥リターンの説明
基本的な構成は上記のとおりです。
そして、構成よりも重要なのは、こつこつとステップアップしていることです。
最初のクラウドファンディングでは56万円しか集まらなかったそうですが、仲間を増やしながら、SNSも運用しつつクラウドファンディングの額を大きくしていくという戦略的な成長ステップを刻んでいます。
一度で終わらさず、何度もチャレンジしてみる前提で、まずは最初の一歩を踏み出して積み重ねて行きましょう。
STEP1:まずは、出来ること、出来る範囲内で資金調達。
STEP2:制作過程で、どんどんファンを作っていく。
STEP3:この繰り返しを行っていくことで規模感がどんどん大きくなっていく。
これこそ時間のないサラリーマンでも出来るチャレンジだと思いませんか。
ですが、もし時間がなくて手伝って欲しいという方がいらっしゃるなら、私達のクラウドファンディング募集ページ作成サービスも検討してください。
目に見える成果や進捗を確認しながらモチベーションを落とさずに進められる素晴らしいやり方です。
以上、今回はキャンプファイアーで資金調達に成功した事例3選でした。
さいごに
現代日本においてサラリーマンの30代以下は、会社勤めをしつつ別の収益手段も見つけないと65歳~70歳くらいで死んじゃうかも知れない世代だと僕は思っています。
「副業推進」=「会社と国はあなたの一生を面倒みきれません宣言」を受けた世代だからです。
ですので、今のうちから何か自分の事業をサラリーマン以外にも持っておく必要があります。
そして、そのための手段はクラウドファンディングを筆頭に揃っています。
動くか動かないかはあなた次第です。
コメント
来週から始めるところです。
内容を拝読して、たくさんウロコが落ちました。
危うく埋もれてしまうところでした。
企画に変な自信を持ちすぎでした。
今晩、読み返しながら、一から組み直しです。
ありがとうございました。
仙台太郎さん
はじめましてメラゾーマです。そう言ってもらえて僕も嬉しいです。
全部やらなくても、自分のプロジェクトにあってそうな事いくつか取り入れるだけでもいいと思ってます。
応援しますのでプロジェクトページ教えてほしいです!始まったらプロジェクトのリンク貼ってprしてもらっても構いませんからね。